第40話 ページ5
Side:Daiki
ひかり「行っちゃいましたね…。」
淺間「あぁ、うん…。」
取り残された俺とひかりちゃん。ちかのヤツ、どういうつもりだよ…困り果てて無言でいると、ひかりちゃんが口を開いた。
ひかり「私なんかと2人じゃ迷惑ですよね…。」
淺間「いやっ、全然そんなんじゃなくて!女のコと2人って状況あんまないから、どうしようとか思ってさ…。」
ひかり「いつもちか先輩と一緒にいるのに?」
淺間「ちかは女子にカウントしないから(笑)うるさいしガサツで、ひかりちゃんとは大違い。」
ひかり「そんなこと言ったらちか先輩に失礼ですよ!(笑)あんなに優しくてキレイなのに。」
淺間「そうか?ちかとはガキの頃から一緒だから家族同然なんだよな。」
ひかり「へぇそんなもんなんですね(笑)」
俺の一言一言にいちいち笑顔で反応してくれるひかりちゃん。いいコだな…。
淺間「腹減ってない?何か食いに行く?」
ひかり「じゃあ…お願いします!」
ひかりちゃんと近くのファーストフードに入り、向かい合わせに座った。
ひかり「今日とっても楽しかったです!こうやって遊ぶことほとんどないから…。」
淺間「友達とかと遊ばないの?」
ひかり「なかなか気の合う友達できなくって…でも毎日部活に行くのは楽しみなんです。野球部はいい人ばっかりだし、ちか先輩も優しいし。今日もちか先輩が誘ってくれたんですよ。淺間先輩も来てくれて嬉しかった。」
淺間「俺らでよかったらまた誘ってよ。ちかも直也も喜ぶよ。」
ひかり「はい!」
食べ終わって店を出る。そしてひかりちゃんを家まで送り届けた。
ひかり「送ってくれてありがとうございました!」
淺間「あぁ全然。暗くなっちゃったけど親御さん大丈夫かな?」
ひかり「大丈夫だと思います!」
淺間「じゃあまた明日学校でな。」
笑顔で手を振るひかりちゃん。俺が見えなくなるまで門の前にいる…ちょっとだけキュンとした。
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作者名:fs15nao | 作成日時:2019年3月28日 15時