Ｗｈｏｉｓｍｙｐｒｉｎｃｅ？３ (ページ16)

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第５１話ページ16

Side:You

全速力で家まで走る。カバンを玄関に投げ込んで、すぐお向かいへ。チャイムを鳴らすと出てきたのは大基ママ。

淺間母｢あらちかちゃん！｣

｢こんな時間にごめんね。大基に話があるの。少しだけお邪魔してもいい？｣

淺間母｢どうぞ、上がって？｣

大基の部屋の前で深呼吸をし、ドアをノックした。

淺間｢何ー？｣

｢大基？私…入っていい？｣

淺間｢ちか!?あぁ…。｣

部屋に入って、大基に近づく。すると心拍数が上がってく。

｢あの…こないだはごめん。早く謝りたかったけど、タイミングが合わなくて…。｣

淺間｢いや、それは俺も同じだし。｣

｢私ね、最初は大基のこと話すひかりちゃんが可愛くて、協力したいなって思ってた。でもいざ２人が仲良くなってみると、心のどっかで大基を取られるの嫌だな、って思うようになってて…それで気づいたの。私は大基が好きなんだって。｣

淺間｢え…。｣

｢バカだよね私。こうなってやっと気づくなんて…ずっと苦しかった。｣

淺間｢ちか…。｣

｢直也と別れた。こんな私で良かったら、これからも面倒見てくれる？｣

そう言うと、大基が私を優しく抱き締めてくれた。

淺間｢当たり前だろ！俺がどんだけちかのこと好きだったか…もう我慢しなくていいんだよな？｣

｢うん…。｣

淺間｢キス、していいか？｣

｢そんなの聞かないでしてよ！ホント空気読めないよね(笑)｣

淺間｢お前こそ、素直にうんって言えよ(笑)｣

笑い合って唇を重ねた私たち。妙に照れ臭かったけど、気持ちが通じた満足感でいっぱいだった。

淺間｢幼なじみはもう卒業だな。｣

｢うん。明日からはまた一緒に学校行こうね。｣

もう一度キスをして部屋を出た。遠回りしたけど、ようやくここまでたどり着けた。