第37話 ページ2
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始業式から数日後、すぐ本格的に部活が始まる。新入部員がたくさんだなぁ…早く顔と名前覚えなきゃ!
後輩が出来て、大基も直也も張り切ってるみたい。そして私にも…。
ひかり「岡田ひかりです!よろしくお願いします。」
「2年の中澤ちかです。ひかりちゃんよろしくね!」
ひかり「よろしくお願いします中澤先輩!」
「ちかでいいよ。仲良くしてね?」
ひかり「はいっ!」
ひかりちゃんを見て、マネージャーになった日のことを思い出す。初めてのことだらけで緊張したっけ…優しくしてあげなきゃ。
「ひかりちゃんはマネージャー経験あるの?」
ひかり「はい、中学の時もマネージャーしてました。」
「うわ心強い!私が入ったときは初めてで何もわからなかったんだよね(笑)頼りにしちゃっていい?」
ひかり「先輩の力になれるように頑張ります!」
ホントに可愛いひかりちゃん。部活のアイドルってこういう子のこと言うんだろうな…早くも部員たちがひかりちゃんに群がり始める。
部員A「ひかりちゃんタオルくれるー?」
ひかり「はい、先輩!」
部員B「やー新しいマネージャー入ると明るくなっていいよね。」
「ちょっと先輩、ひかりちゃんは確かに可愛いけど、私の立場はー?(笑)」
部員A「だってちかちゃんはエースの彼女じゃん。ひかりちゃんはみんなのものだしねー。」
ひかり「エース?」
部員C「そうそうちかちゃんね、石川と付き合ってんの。な、石川?」
直也「あ、はい…///」
ひかり「部活内恋愛とかステキ!ちか先輩いいなぁ。」
部員B「じゃあ俺と恋愛する?」
部員A「いやいや俺でしょ。」
ひかり「えーどうしよう(笑)」
「初日からモテモテね、ひかりちゃん(笑)」
和やかなムードで部活が進む。まさかこの先、ひかりちゃんが新たな悩みの種になるとは、今の私は知るよしもない。
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作者名:fs15nao | 作成日時:2019年3月28日 15時