彼女は女子アナ！

第１１話 ページ11

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ビックリした…まさか中島選手から電話が来るなんて。急に心拍数が上がって、なかなか収まらない。



心臓が落ち着かないまま局を出て帰宅する。シャワーを浴びて、メイクをし直して、ＴＶで試合展開を見ながらいい頃合いで再び家を出た。



ドームに戻るはいいけど、どこで待ってたらいいかな…ちょうどＩＤ持ってたし、裏から入っちゃおっかな。



試合後のインタビューを取っている報道陣から少し離れたところで待っていると、私を見つけた中島選手が小さく手招きをする。



中島｢はい、これ。｣


｢ありがとうございました！何とお礼を言ったらいいか…。｣


中島｢大袈裟だよ(笑)拾ったのもたまたまだし。｣


｢今日一人で心細くて、ずっとふわふわしてたんですよ。だからノート落としたの局戻ってやっと気づいて。｣


中島｢意外に緊張しぃなんだね(笑)｣


｢情けないです…。｣


中島｢まだ１年目なんだからいろいろあるって。｣



中島選手、優しいな。選手会長やるくらいだから、やっぱり周りに気配りが出来るんだ。



｢あのっ、何かお礼させてください！｣


中島｢いいよそんなの。｣


｢それじゃあ私の気が済みませんから。何でも言ってください！｣


中島｢何でもいいの？｣


｢はい、私に出来ることなら。｣


中島｢じゃあさ、これからメシでも行かない？中澤ちゃん好き嫌いある？｣


｢特にないですけど…そんなことでいいんですか？｣


中島｢一人でメシ食うのも寂しいしさ、もしよかったらちょっと付き合って欲しいなって。｣


｢私は全然かまいません！｣


中島｢そっか、今車回すからさ、駐車場で待ってて。｣



落としたノートを取りに来ただけですごい展開になっちゃった。男の人と２人で食事…しかも中島選手となんて。頭が追い付かない。

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