彼女は女子アナ！

第２話 ページ2

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数日後、｢北海道テレビ｣と書かれた大きな封筒が届いた。ドキドキしながら封を切る。



｢お母さん、書類通った!!｣


ちか母｢あら良かったじゃない！でもこっから長いよー。｣


｢わかってる。やっと書類通ったんだから、死ぬ気で頑張るよ！｣



それからまた数日後。私は北海道に向けて出発した。



｢うわぁやっぱり北海道は寒いなー。｣



凍えるほどの寒さ。防寒意味あるの？くらい寒い。でもここが私の仕事先になるかもしれない。絶対採用勝ち取るんだから！



テレビ局に着いて、まずは面接。順番を待っていると、だんだん緊張感が増してくる。ソワソワしていると、名前を呼ばれた。



面接官｢中澤ちかさん、入ってください。｣


｢はははいっっ!!｣



ヤバい、返事もまともにできないくらい緊張してる…立ち上がった瞬間、周りからクスクスと笑い声が聞こえた。



｢中澤ちかです。よろしくお願いします！｣


面接官｢それでは早速ですが、１分以内で自己ＰＲをしてください。｣


｢はいっ！私は幼い頃からアナウンサーに憧れていて、おもちゃのマイクを持っては、ＴＶのアナウンサーの真似をしてしゃべっていました。担当させていただけた仕事には全力で取り組みます。運動部出身なので根性だけはあります！コイツを採って良かった、と思わせる仕事をしたいと思っています。後悔させません、私を選んでくださいっ!!｣



気持ちが入りすぎて、話しているうちに酸欠になっていた。落ち込みながら面接室を出る。



もう終わったことは仕方ない。切り替えて残った筆記試験と講習、全力で受けよう。

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