延長戦第61話 ページ1
Side:Mizuki
その日の夜。宮西さんがちかも同伴で、と言うので一緒に食事会に来た。
ちか「投手会なのに私がお邪魔しちゃってもいいんですか?」
宮西「全然ええよ。瑞輝とちかちゃんはセットみたいなもんやし。」
鍵谷「セットって(笑)夫婦ですけどね。」
宮西「一緒に来た、ってことは、それなりの覚悟はしてるよな?(笑)」
堀「覚悟ですか!?」
加藤「宮さん容赦ないぞ?(笑)俺もだけど。」
先輩たちがニヤニヤしながら僕たちを見る。何聞かれるんだろう…。
鍵谷「まずはジャブからね。どっちが先に好きになったの?」
堀「僕ですね。一目惚れだったので…。」
加藤「一目惚れ、ってことは、最初にちかちゃんが来た日?」
堀「はい…。」
鍵谷「じゃあちかちゃんはどのタイミングで瑞輝を好きになったの?」
ちか「最初に意識したのは寮で仕事してるときにデートに誘われてからで…そのデートに出かけた日にはもう好きになってましたね。」
宮西「デートって普通にしてたん?」
ちか「寮出るときは別々で、あとは合流して普通に。」
加藤「遠征先でも2人で出かけてなかった?」
堀「そうですね。キャンプのオフの日とか、鎌ヶ谷の自主トレの間とか。」
鍵谷「秋季キャンプのとき、門限破って怒られてたもんね(笑)」
ちか「そうなんですよ!『お前が着いてながら何やってんだ』って(笑)」
堀「あの日は僕がトレーニング疲れて寝ちゃって、夕飯の時間がズレちゃったんですよね。で、その後食事して散歩とかしてたら、時計見忘れてて(笑)」
僕たちの馴れ初めから振り返る。お酒が進んでだんだん深い話になってきた。
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作者名:fs15nao | 作成日時:2018年11月4日 12時