ボクの初恋３ (ページ9)

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第５２話ページ9

Side:Mizuki

明日から始まるＣＳに向けて、午後から福岡に移動した。ヤフオクドームに着いて、軽くアップをしたらすぐ宿舎へ戻る。

今日は僕にとって勝負の日。宮西さんに教えてもらったお店にちかさんを誘った。

ちか｢素敵なお店…福岡初めてだけど、こんなところあるんだね。｣

堀｢僕も一人じゃこんなとこ来れないですけど、宮西さんに聞いてちかさんを連れてきたいなって思って…。｣

オシャレな雰囲気でムードが高まり、会話も弾む。つかみはいい感じ、かな？

食事を終えてお店を出る。自然に繋がれる手。ちかさんの熱が伝わってくる。

少し歩いて、今度は夜景の見える場所へちかさんを連れて行った。

ちか｢わぁキレイ！札幌もキレイだけど、福岡もいいね。｣

堀｢すごい星の数…天気良くてよかったですね。｣

しばらく２人で星空を見上げる。僕は空を見るちかさんの綺麗な横顔から目が離せなかった。

ちか｢いよいよ明日からだね、ＣＳ。｣

堀｢はい、今からちょっと緊張してます…。｣

ちか｢いつも度胸満点の堀くんでも緊張するんだね。｣

堀｢初めてのおっきな舞台ですから。｣

ちか｢堀くんなら大丈夫だよ、絶対。私が保証する！｣

堀｢ちかさんに言われると、本当にそんな気がしてきます。｣

ちか｢私にはサポートすることしか出来ないけど、頑張ってね！｣

堀｢はい、頑張ります！｣

ちかさんの応援があれば、どんなときでも頑張れる。試合に対する決意は固まった。肝心なのはこの先。さぁ言うぞ。