ボクの初恋 (ページ6)

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第６話ページ6

Side:Mizuki

スマホのアラームで目を覚ます。しばらくベッドでボーッとしてると、ドアをノックする音がした。

ちか｢堀くん、起きてる？｣

堀｢えっ、あっ、中澤さん？はい、起きてますっ！｣

ちか｢入ってもいい？｣

堀｢どうぞっ！｣

寝グセのついた頭をさっと直して、中澤さんが入ってくるのを待った。

ちか｢朝早くにごめんね。これ、昨日言ってたの。走り書きだから見にくいかもしれないけど…。｣

中澤さんが差し出したのは小さなノート。フルーツが食べられない僕に、その代わりになる食材やメニューが事細かに書いてある。

堀｢昨日の今日でこんなキレイにまとめてくれたんですか？｣

ちか｢そんな大したものじゃないけど…毎日寮で食事ってわけにいかないでしょ？だから外食とかでも何か参考になればなって。｣

堀｢ありがとうございます。嬉しいです！｣

ちか｢あ、堀くん甘いものは好き？｣

堀｢はい、大好きです。｣

ちか｢よかった。じゃあ手出して？｣

言われるまま手を出すと、中澤さんが僕の手にチョコレートを３つ乗っけた。

ちか｢私ね、毎日食べなきゃ死んじゃうかもくらいチョコレートが大好きなの(笑)部屋に常備してるからお裾分け。疲れたときにでも食べて？｣

そう言って中澤さんは部屋を出ていった。さっきの笑顔、可愛かったな…余韻に浸りながら、中澤さんのくれたチョコレートを１つ口に入れた。