ボクの初恋 (ページ5)

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第５話ページ5

Side:Mizuki

さっきの中澤さんとの会話。何か話しかけたくて、とっさにとんでもないこと言っちゃったけど、優しく対応してくれた。思い出すとニヤケが止まらない。そんな僕に気づいたピンさん。

石井｢なぁ瑞輝ってさ、中澤さんのこと好きだろ？｣

堀｢えっ!?あっ…何でですか？｣

石井｢慌てすぎ(笑)お前わかりやすいよ？｣

堀｢一目惚れしちゃったんです…今日監督に紹介されたときに。中澤さんも気づいてますかね…？｣

石井｢いや、わかんないけど。これからそんなんで大丈夫か？毎日同じ空間にいるんだぞ？｣

そうだ。ドームではもちろん寮でも一緒だし、おそらく遠征にも帯同する。これじゃ僕の心臓もたないかも。

堀｢そうですよね。ピンさんどうしましょう？｣

石井｢まぁ…出来る限り協力はするけど。あからさまに態度に出ないように気をつけろよ。今の感じじゃ周りが気づくのも時間の問題だからさ。｣

堀｢はい、ありがとうございます。｣

気づかれたのがピンさんで良かった。協力、って何をしてくれるんだろう。僕と中澤さんの橋渡しとか？

部屋に戻ってベッドにダイブする。まだ胸が少しドキドキする。何せ初めての恋、自分でもどうしたら良いかよくわからない。ただ中澤さんのことを想うと幸せな気持ちになるのだけは確かで。いろいろ考えているうちに、僕はそのまま眠ってしまった。