ボクの初恋 (ページ22)

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第２２話ページ22

Side:Mizuki

ナオさんに言われた食事会の日。それぞれ取材とか予定があるので、現地集合ということになっていた。

寮でソワソワしているのも何だしと思って、約束の時間より３０分以上早くお店に着いてしまった。一人でしばらく待っていると、ちかさんが入ってきた。

ちか｢あれ、まだ堀くんだけ？｣

堀｢はい、取材長引いてるんですかね…。｣

ちかさんが隣に座って、ひたすらみんなを待つ。約束の時間が過ぎてもなかなか揃わなくて、連絡してみようかなというところでスマホが鳴った。ナオさんだ。

上沢｢あ、瑞輝？今もう店？｣

堀｢はい。ナオさんまだ取材中ですか？｣

上沢｢いや、取材はもう終わったんだけどさ、用事出来てそっち行けなくなっちゃって。剛たちもちょっと行けないらしいんだ。｣

堀｢ホントですか？じゃあどうしよう…。｣

上沢｢ちかさん来てるだろ？２人でメシでも食ってきたら？｣

堀｢えっ、でも…。｣

上沢｢とにかくそういうことだから。じゃあ、ゴメンな。｣

一方的に電話を切られた。まさかのドタキャン？困っているとちかさんに声をかけられる。

ちか｢電話、上沢くん？｣

堀｢はい、何か用事出来て来れなくなったとかで…剛さんたちも…どうしましょう？｣

反応を待つと、ちかさんがこう言った。

ちか｢せっかく来たし、ご飯食べてこうよ。結構待ってお腹空いたしね。｣

堀｢そうですね。じゃあ注文しましょうか？｣

やっぱりちかさん優しいな。でもよくよく考えたらこれってデート？もしかして最初からナオさんたちはこうする気だったのかな…そう思うと何だかドキドキしてきた。