ボクの初恋 (ページ21)

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第２１話ページ21

Side:Mizuki

札幌に戻って、いつものメンバー？でナオさんの部屋に集まる。

上沢｢で？もう誘ったの？｣

堀｢いや…まだ、です…。｣

剛｢え、何かちかさんと展開あったの？｣

有原｢瑞輝、爪見せてやれよ。｣

石井｢マニキュア？｣

上沢｢これちかさんに塗ってもらったんだって。な？｣

堀｢はい。ブルペンで爪欠けちゃって、手当てした後に保護するためにって…そのマニキュアも実はちかさんにもらっちゃいました。｣

剛｢これは…ホントに脈アリじゃない？いくらトレーナーの仕事でも、そこまでしてくれないでしょ。｣

上沢｢だろ？だからデート誘えって言ったんだけど。｣

堀｢だからキッカケもないのにムリですって…。｣

有原｢キッカケなんていくらでも作れるじゃん。マニキュアのお礼でもいいしさ。｣

石井｢ここはちょっと押してみてもいいんじゃない？｣

堀｢うーん…。｣

やたら僕を煽る先輩たち。僕だってちかさんを誘いたい。でも断られるのが怖い。

上沢｢わかった、じゃあさ、もっかい俺らで食事会しよう？その間にさりげなく切り出せよ。｣

堀｢頑張ってみます…。｣

とは言ったものの、出来るかなぁ？頭をぐるぐる巡らせる。しかしナオさんたちの本当の計画が裏にあるのを知るのは、食事会に向かった当日だった。