ボクの初恋 (ページ3)

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第３話ページ3

Side:You

監督には｢明日からでいいよ｣と言われたけど、早くここに慣れたいので早速着替えてグラウンドに戻った。

"FIGHTERS"のロゴが入ったウェアに身を包むと、｢私もファイターズの一員になったんだ｣と実感する。

アップを見学していると、中田さんに呼ばれた。

中田｢中澤ちゃん、ストレッチ手伝ってくれへん？｣

ちか｢あっ、はい。喜んで！｣

後ろに回って背中を押し始めると、中田さんが私に話しかけてきた。

中田｢中澤ちゃんは何でトレーナーになろうと思ったん？｣

ちか｢昔からスポーツ見るのが大好きだったんです。スポーツ選手って見てて夢を与えてくれるじゃないですか。だからそのお手伝いをしたいなって。｣

中田｢スポーツ何かやってたん？｣

ちか｢いいえ！運動神経ないんで見る専門です(笑)｣

中田｢じゃあマネージャーとか？｣

ちか｢中高と野球部のマネージャーしてました。だからスコアブックもつけられますよ。｣

中田｢へぇ、すごいな。ありがと。あとは他の人手伝ってやって。｣

新しく入った私にきっとみんなが遠慮してるだろうから、キャプテン自ら声をかけてくれたのかな？その気持ちがすごく嬉しかった。

中田さんのキッカケのおかげか、その後もいろんな選手が話しかけてくれて、初日としては上々だったかな？