ボクの初恋 (ページ15)

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第１５話ページ15

Side:Mizuki

昨日はあの後ドキドキが止まらなくて、あんまり眠れなかった。夢みたいな時間だったけど、僕だけにちかさんの笑顔が向けられたのは夢じゃなくて。

ボーッとしながら空港に着いてちかさんの姿を探す。あ、監督と話してる。シャツにスキニージーンズというラフな格好だけど、そんな中にも女らしさが漂っていてドキッとする。

ちかさんの私服姿に見とれていると、剛さんに背中を叩かれた。

剛｢おい瑞輝、ちかさん見た？｣

堀｢えっ、あ…今日は遠くからしか…。｣

剛｢瑞輝のプレゼントしたピアスしてたよ。｣

堀｢ホントですかっ!?｣

上沢｢俺も見た。いい感じじゃん。｣

僕のあげたピアスをしてくれている。嬉しい！近くで見たい。ソワソワしているとナオさんから驚きの提案が。

上沢｢向こう着いたらさ、ちかさんのこと食事にでも誘えば？｣

堀｢いやいやいや、ムリですよっっ！｣

上沢｢何で？俺イケると思うけどな。｣

剛｢いや、急に無責任なこと言っても瑞輝も困るって！｣

上沢｢いきなり２人でなんて言ってないじゃん。俺らでちょっと手助けしようよ。な、剛？｣

剛｢そういうことね。なら協力するよ。｣

堀｢でも…どうすれば…。｣

上沢｢俺らに任せろって。他にも何人か誘うし、悪いようにはしないからさ。｣

寮以外でちかさんと食事…ナオさんは悪いようにはしないと言ったけど、どうなるんだろう？