ボクの初恋 (ページ12)

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第１２話ページ12

Side:You

ドームでの雑務を終えて寮に帰宅。オフの日もやることがたくさん。お腹がすいたので真っ直ぐ食堂に向かうと、何故か暗い。

不思議に思いながらドアを開けると、たくさんのクラッカー音がした。

｢｢｢｢｢ちかさんお誕生日おめでとう!!｣｣｣｣｣

パッと電気がついて、目の前には寮生のみんなと無数の紙テープ。時間差で状況を飲み込んだ。

清宮｢ちかさんお帰りなさい。｣

亮｢ちかさんは向こう座ってくださいね。｣

ちか｢わぁすごい！これいつから準備してたの？｣

淺間｢ちかさんが出かけてから総出で。ビックリしました？｣

ちか｢そりゃもう。帰ってきて部屋暗いから何かあったと思ったもん。｣

私が椅子に座ると、みんなも次々と着席する。

泰示｢改めてちかちゃん誕生日おめでとう。そしてファイターズへようこそ！｣

ちか｢みんなありがとう。こんな大勢に祝ってもらうなんて初めて。ホントに嬉しいです！｣

テーブルいっぱいの料理も次から次になくなり、今度は奥から２つの箱が運ばれてくる。開けるとチョコレートのケーキが２種類。

ちか｢うわ、おいしそう！｣

剛｢今日ケーキ屋行って悩んだんだけど、どっちも買っちゃった(笑)一切れずつ行きます？｣

ちか｢え、そんなゼイタクいいの？｣

剛｢ちかさんのために瑞輝と選んできたんで、ぜひ！｣

大好きなチョコレートの味が広がる。何よりこうしてみんなにお祝いしてもらえたことが幸せ。ここに来て本当によかった。