あてんしょんぷりーず♪CM

葛藤 ＊ラスト追加＊ ページ24

【東都病院】

屋上に一人、何かを待つように佇むｷｭﾋｮﾝ。



ﾌﾟﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙ、



白衣の中のiPhoneが鳴る。



ｷｭﾋｮﾝ「…はい。」

ーあゆみです…。ー

ｷｭﾋｮﾝ「撮れましたか？」

ーはい…。ー

ｷｭﾋｮﾝ「そうですか。では３０分後指定したｱﾄﾞﾚｽに画像を送って下さい。すみません…。こんなことをお願いしてしまって…。辛かったでしょう…？でもこれでﾁｬﾝﾐﾝはAに二度と近づけなくなりますから…。」



ﾋﾟｯ…



電話を切った後、手刷りに拳をぶつける。



ｷｭﾋｮﾝ「ｸｯ…っ！」



打ち付けた拳から血が滲む。



ｷｭﾋｮﾝ「気安く…触れるなっ！触れるんじゃ…ない…っ！？」



Aを復讐の駒にしようとしていたｷｭﾋｮﾝ。



だが次第に愛情が芽生え、復讐と愛情の心の葛藤に苦しむ。



咲良「ｷｭﾋｮﾝ先生？！どうしたんですか？！その手！」



ｷｭﾋｮﾝの手に巻かれた包帯を見て驚く看護師咲良。



ｷｭﾋｮﾝ「ぁ…これですか？大したことはないんですけど理由は聞かないで下さい。恥ずかしくて(苦笑)」

咲良「利き手じゃなくてよかったですけど、気をつけて下さいね？」

ｷｭﾋｮﾝ「はい(笑)」

ﾕﾉ「ﾊｧ…！外来終わった！」



午前診を終えて戻ってくるﾕﾉ。



ｷｭﾋｮﾝ「お疲れさまです。」

ﾕﾉ「おぅ！お疲れ！お？その手どうした？女にでも噛まれたか？(笑)」

咲良「恥ずかしい理由ってまさか…っ！」

ｷｭﾋｮﾝ「ち、違いますよっ！」

ﾕﾉ「 慌てるところが怪しいぞぉ(笑)」

ｷｭﾋｮﾝ「ﾁｮﾝ先生！」

ﾕﾉ「ﾜﾊﾊﾊ！(笑) さてと！三崎ちゃんに電話すっかなー。三崎ちゃんまだ起きてるかな…もしもし？三崎ちゃん？無事ﾎﾃﾙに着いた？どう？なんか変わったことあった？え？何？なんだって？！ｼﾑ・ﾁｬﾝﾐﾝが部屋に来たぁ？！」

ｷｭﾋｮﾝ「…。」

咲良「ｼﾑ・ﾁｬﾝﾐﾝってこの前先生が仰ってたお友達の？」

ｷｭﾋｮﾝ「ええ、たぶん…。」



ﾕﾉのPCを見つめるｷｭﾋｮﾝ。



暫くしてﾕﾉが三崎の電話を切り、PCの前に座った時、声をかける。



ｷｭﾋｮﾝ「ﾁｮﾝ先生、ｼﾑ・ﾁｬﾝﾐﾝがどうかしたんですか…？」



ﾕﾉ「どうもこうもｼﾑ・ﾁｬﾝﾐﾝの奴！Aの部屋に来やがって！ﾌｯ。三崎ちゃんと部屋を交換したことを奴が知らなかったのが幸いしたよ！お！ﾒｰﾙだ！」



ﾕﾉのPCにﾒｰﾙが届く。

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