あてんしょんぷりーず♪CM

指し当たったお願いごと ページ15

A「ﾊｲ…」



恥ずかしそうに答えるAを見て、ﾁｬﾝﾐﾝのこと抜きで可愛いと思うｷｭﾋｮﾝ。



ｷｭﾋｮﾝ「…(ﾎﾞｿｯ)やっぱりｱｲﾂに渡したくない…。」

A「え？」

ｷｭﾋｮﾝ「いや。ぁ、これから時間がある時には僕が送り迎えしてあげる。」

A「そんなっ！悪いです！そんなことっ！」

ｷｭﾋｮﾝ「いいからそうさせて？僕はAのためにいろいろしてあげたいんだ。」

A「ｷｭﾋｮﾝさん…。」

ｷｭﾋｮﾝ「僕にしてもらいたいことがあるなら今のうちに言って？」

A「してもらいたいこと、ですか？」

ｷｭﾋｮﾝ「うん。」

A「それなら…指し当たったお願いがあるんですけど！」

ｷｭﾋｮﾝ「う、うんっ！何？」

A「実は…。」



【Aの住むﾏﾝｼｮﾝ近く】

ｷｭﾋｮﾝ「ここでいいの？」

A「ﾊｲ。ありがとうございました！」

ｷｭﾋｮﾝ「他人行儀な言い方はやめて？それから“さん”付けも。」

A「ぁ、ありがとう…ｷｭﾋｮﾝ。」

ｷｭﾋｮﾝ「うん！(ﾆｯｺﾘ) A…。」



ﾁｭｯ…。



ｷｭﾋｮﾝ「おやすみ…。」

A「ぉ、おやすみなさい…。」



車から降りると見えなくなるまで見送るA。



A「何…？この夢みたいな…展開…。」



ー…A…ー



A「ﾊｯ！？まさか見てないよね？！」



電柱の影とか共同ごみ箱の中を確認する。



A「よかった…。見られてない…。でも…」



自分のﾏﾝｼｮﾝの部屋を見上げる。



A「明かり点いてる…。居るな(涙)」



【部屋の前】



ﾄﾞｱの前で大きく深呼吸するA。



A「…よし！」



ｶｯﾁｬ…



ゆっくりﾄﾞｱﾉﾌﾞを回す。



ﾊﾞﾝｯ！



勢いよくﾄﾞｱが開く。



A「ﾋｨ？！」

ﾕﾉ「おかえり！！」



ｷﾞｭｳｯと抱き締めるｼｽｺﾝ兄貴。



ﾕﾉ「おかえりのﾁｭｳ…」



(やだやだやだっ！汚い汚い汚い！)



ﾕﾉ「…なんだよ。兄さんの愛情たっぷりのﾁｭｳを拒むのか…っ！」

A「もうっ！いい加減やめてよ！いい歳なんだから！」

ﾕﾉ「歳なんて関係ない！さては男か！男が出来たんだな！」

A「できるわけない。」



(出来たって言うわけないだろ…っ！)



ﾕﾉ「貸せ。」

A「ﾊｯ？」

ﾕﾉ「貸せiPhone。ﾁｪｯｸだ。」

A「見たかったらどうぞ？」



(その前にﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ開けられたらね！)

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