あてんしょんぷりーず♪CM

ドキドキと恋の違い ページ33

【Aのﾏﾝｼｮﾝ】


ﾁｬﾝﾐﾝ「ここか…。」



住所の書かれたﾒﾓとAが車に残した荷物を持って来る。



ﾁｬﾝﾐﾝ「こっちのﾏﾝｼｮﾝと向かい合った部屋ってことは…。」



ﾒﾓに書かれた階数を目で数える。



ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾏｼﾞかよ…。あのﾌﾛｱ全部電気点いてねえじゃん…。」



帰ってないのか、それとも居留守なのか、どうしようか途方にくれる。



ﾁｬﾝﾐﾝ「ｼｮｯｸだよな…。」



Aのｻﾑｿﾅｲﾄに腰掛けて真っ暗な部屋を見つめる。



ﾁｬﾝﾐﾝ「なあ…。ｼｮｯｸってことは…兄ちゃんのこと好きだったのか…？本気で…。」

A「…何してんの？」

ﾁｬﾝﾐﾝ「A？！お前どこにっ！」

A「ちょっとｺﾝﾋﾞﾆ…ぁ、私の荷物。」

ﾁｬﾝﾐﾝ「こ、これか？ぁ、預かったんだよっ！お前忘れてっただろ？」

A「…(黙って受け取るとｶﾞﾗｶﾞﾗと引っ張っていく)」

ﾁｬﾝﾐﾝ「ぁ…」



止まる。



ﾁｬﾝﾐﾝ「A…？」



止まったままそこから動かないAの様子を伺うように顔を覗き込む。



A「ぅ…うぅ…っ！」

ﾁｬﾝﾐﾝ「A…！ま、待てっ！こんなとこで泣くなっ！部屋行こう！な？」



そのまま部屋に入り、ｿﾌｧｰの上で膝を抱えながら泣いているAを傍で見守るだけのﾁｬﾝﾐﾝ。



ﾁｬﾝﾐﾝ「…悪かったな。俺のせいで…。好きになったんだろ？兄ちゃ…ｷｭﾋｮﾝのこと。」

A「…。(顔を上げずに首を横に振る)」

ﾁｬﾝﾐﾝ「え…？だってお前…」

A「…好き…だと思ってた…。ｷｭﾋｮﾝさんと…いると…ﾄﾞｷﾄﾞｷするし…それが…恋の始まりなのかな…って。けど…違うの…。」

ﾁｬﾝﾐﾝ「何が…違うんだ？」

A「…ｷｽ。」



ｷｽと言われﾄﾞｷｯとするﾁｬﾝﾐﾝ。



A「…ｷｭﾋｮﾝさんとする時は…凄く…ﾄﾞｷﾄﾞｷして…恥ずかしくて…。でもﾁｬﾝﾐﾝは…ﾁｬﾝﾐﾝは…ﾄﾞｷﾄﾞｷだけじゃなくて…体が…熱くなるの…。いつもお酒で酔っ払ってたり…強引で…乱暴で…全然ﾛﾏﾝﾁｯｸでも何でもないのに…身体中に電気が流れたみたいに…熱くなるの…。」



顔を上げるとﾁｬﾝﾐﾝが目の前にいる。



A「ﾁｬﾝﾐﾝ…」



ﾁｬﾝﾐﾝの顔が近づき唇が重なる。

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