Form of Love 【名前変換】 (ページ49)

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■Story.49 ページ49

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莉子ちゃんの言葉が離れなくて、

少しでも気を紛らわしたくて

ﾎﾟｹｯﾄからﾐｭｰｼﾞｯｸﾌﾟﾚｰﾔｰを取り出して、

音楽を聞く。

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涼介のいない帰り道は

やっぱり寂しかった。

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もう少しで部活終わるかな?

もしかして、美術室に私を迎えに行ったかな?

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考えるのは涼介のことばかり。

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いつになったら「好き」って言えるのかな。

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何て思っていると、後ろに

誰かがいる気配を感じた。

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少し怖くなってｲﾔﾎﾝを外して

自分以外の靴音を確認。

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恐る恐る振り返るけど、

誰もいなくて……

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きっと、涼介が来てくれる。

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何てどこかで期待してるから

周りの音に敏感になってしまうんだろう。

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でも、再び歩き出すとやっぱり

自分以外の人の靴音が聞こえて……

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怖くて、怖くて。

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急いで角を曲がると、

誰かに腕を引っ張られた。

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