Form of Love 【名前変換】 (ページ37)

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■Story.37 ページ37

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涼介「ほら、乗りな?」

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涼介が優しい声をかけてくれるけど、

頭の中も心の中もぐしゃぐしゃで……

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あ「私……歩いて帰る!」

涼介「えっ?ちょっ……」

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自転車のかごに入った鞄を手に取って、

走り出す。

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何がしたいの?

何やってるの?

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走りながら溢れ出てくる涙は

頬を伝って、路面に落ちる。

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涼介「A、待てよ。」

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ｶﾞｼｯと掴まれた腕。

零れ出る涙を見せまいと、顔を隠す。

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涼介「どうしたんだよ、

何か変だぞ。」

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あ「………自転車は?」

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涼介「俺の質問に答えてよ。」

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あ「……変じゃないよ。」

涼介「どこがだよ。」

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後ろからぎゅっと腕が回って、

互いの体が密着する。

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あ「………もうわかんないよ。」

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涼介と一緒にいたいのに、

涼介の言葉を信じたいのに。

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誰かのあの言葉が邪魔をする。

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あ「………離して。」

涼介「えっ?」

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あ「だから、離してよ!

もう、嫌なの。」

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力を振り絞って、私は涼介の腕を振り払い

再び走り出した。

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