Form of Love 【名前変換】 (ページ36)

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■Story.36 ページ36

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涼介「Aー、帰るぞー……って、

桜川?」

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莉子「涼介………」

涼介「美術室で何やってんの?」

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机に置いていた私の鞄を肩に掛けながら

涼介は莉子ちゃんに話しかける。

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莉子「……美術の教科書無くて、

ｺｺに忘れたと思って探しに来たの。」

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涼介「そっか。見つかったの?」

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莉子「うーん、それが無くて。

他の教科書の間に挟まってるのかも。」

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涼介「見つかるといいな。

A、もう片付け済んだんでしょ?」

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あ「あっ……うん。」

涼介「じゃぁな、桜川。」

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私の手がぎゅっと繋がれると、

莉子ちゃんの顔が歪んだ。

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あ「ねぇ、涼介……莉子ちゃん、

置いてっていいの?」

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涼介「えっ、だって俺はAと

帰りたくて美術室来ただけだし。」

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あ「でも…………」

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涼介「何だよ、Aは俺じゃなくて

桜川と帰りたいの?」

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“貴方は縛ってるだけよ”

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あ「本当に……私と帰りたい?」

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涼介の言葉より莉子ちゃんの言葉が

頭と耳を支配していた。

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涼介「何か今日はやけに確認とるね。」

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あ「………迷惑?」

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涼介「何でだよ、全然迷惑じゃない。

本当に本当にAと帰りたい。」

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