Form of Love 【名前変換】 (ページ35)

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■Story.35 ページ35

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涼介のｻｯｶｰ部もあと少しで終わるかなぁ。

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自分の作品を片付けながら、帰る準備をしていると

ガラガラっと美術室のドアが開く音。

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振り返ると予想外の人物で

呼吸をするのが急に苦しくなった。

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莉子「ごめんね、涼介じゃなくて。」

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首を横に振るので精一杯。

彼女の瞳は力強い。

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莉子「今日、委員会で部活出れなくて……

へぇー、ここからこう見えてるんだ。」

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窓から入ってきた風に莉子ちゃんの

長い髪が綺麗に靡いた。

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莉子「涼介、いつも美術室を

気にしながら部活してるの。」

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窓の外の景色から、私に移った視線。

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莉子「何でか分かる?」

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あ「それは………一緒に

帰る約束してるから……」

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莉子「それもそうだけど、本当の

理由は違う。

貴方に勝手に

どこかに行かれると……

困るから、迷惑だからよ。」

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あ「えっ…………」

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莉子「涼介はやっぱり

あなたに縛られてるのよ。

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付き合ってもないのにね。

優しさに甘えて……

貴方は縛ってるだけ。

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そろそろ、自由にしてあげたら?」

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