Form of Love 【名前変換】 (ページ18)

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■Story.18 ページ18

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一人になった美術室で

ただﾎﾞｰｯと外を眺めていると、

裕翔君を隣にしてこちらに手を振る

涼介が視界に入った。

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涼介「A、今終わったー。」

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疲れているはずなのに、そんな顔はせずに

私に笑顔を向けてくれる。

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あ「今からそっちに行くね。」

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美術室の戸締りを確認して、

私は階段を降りる。

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あ「ごめん、待たせちゃったよね。」

涼介「全然。つーか、俺の方が待たせたし。」

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自然と手が触れ合い、ぎゅっと引っ張られる。

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繋がれた手はいつも通り温かかった。

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涼介「今日、絵は進んだ?」

あ「うん、進んだよ。色使い、

先輩に褒められたんだ。」

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涼介「あー、先輩って……

俺らが休憩中に喋ってた人?」

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あ「うん、そうだね……って、

見えてるんだね、私のこと。」

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涼介「えっ、あ……まぁな。」

あ「涼介、ｻｯｶｰに集中してるし

美術室2階だし、見えてないかと思ったよ。」

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私がそう言うと、涼介は

一瞬ためらった表情を見せた。

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あ「涼介、どうかし……「見えるんじゃない。」

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私の言葉が遮られ、続く涼介の言葉。

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涼介「……見えるんじゃなくて、見てんの。

無意識的に見ちゃうというか、

見つけちゃうんだよね。」

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