【忍たま】永遠の約束2

88　秘密だよの段　過去編 ページ39

『あれ……』

「いないじゃん！」

『けど、いたんだもん！』

「……」

「……まぁ、どこかに隠れてるかもしれないね。帰ろうか」


『ごめん……』




次の日、もう一度裏山に行ってみた。


『狐さん！』

「なんだ？」

『昨日、なんでいなかったの？ずっといるって言ってたのに……』

「……」

『ねぇ、狐さ――きゃあ！』


狐さんは私の上に乗った。


「私は……俺は、Aさえ居ればそれでいいんだよ」

『……寂しいじゃない』

「寂しくないさ。Aがいるんだもの


だからさ、もう……誰も連れてこないで」

狐さんが泣いてるのが分かった。


『分かった。約束する！』


「本当か？」

『本当！だから、Aと一緒にいてね！』

「いるよ、Aが望むなら」



『本当？Aが望むなら……』

「ん？あぁ、本当さ」


『なら





Aとずっと、永遠に、ずっと、ずっといてよ』

「A……分かった、ではこうしよう」

『うん？』

「Aが忍術学園を卒業するころに迎えに行こう。お面もとってあげる。待てるかい？」

『待てるよ！約束だからね』


そう言って、私はまた学園に戻っていった。



「私は……鉢屋 三郎だよ」


続

おひさですー

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