不良兼暗殺者の女は笑っている (ページ40)

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はあ？ページ40

現在梅雨真っ只中

まーた転校生が来るっぽい

「烏間先生から転校生が来ると聞いてますね？」

「あーうん。まぁ、ぶっちゃけ殺し屋だろうね」

でしょうね

普通の生徒が来たら逆にびっくりするわ

「律さんの時は少し甘く見て痛い目を見ましたからね。
先生も今回は油断しませんよ。
いずれにせよ皆さんに仲間が増えるのは嬉しいことです」

「そういや律何か聞いてない？同じ転校生暗殺者として」

一斉にして視線が思考砲台集まる。

「はい、少しだけ。
初期命令では私と彼の同時投入の予定でした。
私が遠距離射撃。彼が肉迫攻撃。
連携して殺せんせーを追い詰めると。
ですが…２つの理由でその命令はキャンセルされました」

彼…

男子ね

「１つは彼の調整に予定より時間がかかったから。
もう１つは…
私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」

皆息を呑んでいた

『思考砲台がそこまで言う程の暗殺者ねぇ』

「私の性能では彼のサポートを務めるには力不足だと。
そこで、各自単独で暗殺を開始する事になり、
重要度の下がった私から送り込まれたと聞いています」

『…あ、』

突然扉が開いた

出てきたのは全身白装束の男

例の転校生…ではなさそう

明らかに成人している

なんか手品を見せられたけど割とどうでもいい

「ごめんごめん、驚かさせたね。
私は保護者であって転校生ではないよ。
まぁ白いしシロとでも呼んでくれ」

…

不気味

何を思っているのか

感情すら読み取れない

「いきなり白装束で来て手品やったらビビるよね」

「うん、殺せんせーでもなきゃ誰だって…」

いや

殺せんせーだって

奥の手つかって天井に張り付く程度にはビビったらしい

「ビビってんじゃねーよ、殺せんせー！！」

「奥の手の液状化まで使ってよ！」

「い、いや…律さんがおっかない話をするもので」

なんとか取り繕う殺せんせー

とりあえずは元の姿に戻った