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次の日、空は薄曇り。これくらいならテヒョンは学校にくるだろう。
その日は生物の講義がなかったため、放課後、外でテヒョンを待つ。
学校からでてきた彼と目が合うと、まっすぐ私の元へ歩いてきた。
「…A？昨日は大丈夫だった？」
『うん。だいぶ落ち着いてたから大丈夫。』
じっと目を見つめて話す。いつもと違う私の様子に何か感づいたのか、
「……人のいないところへ行こうか。」
そう言って学校の裏にある森の方へと歩いて行った。
人気のない森の中、ようやく立ち止まったテヒョンは私に向き直り、
「…何か話したいことが？」
『テヒョンあなた…、何歳？』
「…17歳」
『…いつから17歳？』
「……しばらく。」
『…あなたのこと。前からわからなかったことが、わかった気がする。』
「……何が？」
『……テヒョンの正体。』
私がそういうと、彼はあきらめたように一瞬視線を逸らすと、いきなり鋭い目を
向けてきた。
「…俺の正体？……言ってみろよ。」
『…っ、』
突き刺さるような視線にあとずさりしてしまう。
テヒョンはさらに近づき、私を見下ろしながらささやく。
「ほら、言えよ。」
私はぎゅっと手を握りしめ彼を見上げる。
『……あなたは、、吸血鬼』
”吸血鬼”。その単語を発した瞬間、彼は動きをとめ、目を見開く。
『…そうなのね？』
さらに念を押すように言うと、観念したのか彼は大きくため息をついた。
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作者名：ねこのひげ | 作成日時：2018年10月7日 2時
