愛した彼は、人ではありませんでした。 (ページ41)

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急いで店へ行くと、ちょうど二人が店からでてきたところだった。

『あ、……』

「あー！A－っ！」

「遅かったじゃない！お腹すいたから食べちゃったよ…。」

『うん、食べてて全然よかったよ。ごめんね…。』

「もー！なんでこんな遅かったの？」

「…それは俺のせいなんだ。」

私の後ろからテヒョンがひょいっと出てくる。

「向こうで偶然、Aと会って…、少し話し込んじゃって。」

するとミナとサナは「「(あらぁ)」」という顔をして、

「あっ、そうだったの？ううん、全然大丈夫！」

「そうそう、気にしないで！」

とにこにこしながら話し始めた。

「あー…、Aはお腹が空いてるんじゃないかと思うんだけど、」

私の顔を見ながらテヒョンが言う。

『…そうね。食べてないし。』

「俺のせいで遅くなっちゃったから、俺が責任とるよ。」

『……？』

いまいちピンときてない私は首をかしげる。

すると、テヒョンの意図が分かったらしいサナは、

「いいじゃん！そうしてもらいなよ！ごはん、食べるんでしょ？」

と彼女たちのでてきたお店を指さす。

「そうしなよー！」

ミナもそういいながら私の背中を押すので、テヒョンと顔を見合わせて目を泳がせながら

店へ入った。

～～～そのあとのミナとサナ～～～

二人が入るのを見届けると、顔を見合わせて

「「っっっ、やっばーーーい！！！」」

「テヒョンってA相手だと今までと違うよね？」

「うん。絶対お気に入りだよね。」

「「超～～、お似合い！！」」

二人顔を見合わせてにやにやと笑いながら家へと帰った。