愛した彼は、人ではありませんでした。 (ページ37)

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週末、ミナとサナと3人で西面に行く。

「ねー、これどう？どう？」

「ねー、これちょっと露出多いかなー？」

サナは淡いピンクベージュで少しきちんと感のあるドレス、

ミナは紫紺のチューブトップに裾がふわふわとしたドレス。

『うん、二人ともすごいかわいいよ。』

「…A、さっきもそれ言ってた。」

『そうだっけ？……二人とも綺麗だから何でも似合うのよー。』

本当に。3～4着目だが、何を着ても綺麗になったりかわいくなったりと、

二人ともなんでも似合ってしまう。

はずれがないから好みのにすればいいと思う…。

『あ、そうだ。もう少しかかりそうなら、本屋行って来てもいい？ごはんのとき合流

するから。』

「えー？うん、いいよー。」

「おけー。あとでねー」

店からでて細い路地を進む。……変なところにある店だな。

「…いらっしゃいませ。」

なかなかくせのある見た目の店員さんのいる本屋についた。

所狭しと置いてある本の中から目当ての本を探す。