愛した彼は、人ではありませんでした。 (ページ33)

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昔は私より小さくて、もっともちもち感がすごかった。

今は……私より10cmくらい高い、かな？重ための黒髪と色白肌は変わらないけど、

体がしっかりしてるから、細っこかった昔とは違う。

笑ったときの糸目に見覚えがあったから……思い出せてよかった。

「なになに？Aの知り合い？」

着替えたサナがひょこっと顔をだす。

「なーんだ、いい人いるんじゃん。今日テヒョン来なくてよかったね。」

次にミナが顔をだす。

……あのときの、聞いてたのか。

「…テヒョン？」

ジミンが反応する。

『知ってるの？』

「あぁ。あいつらはここには来ないよ。」

聞き返すと、ジミンの隣にいた男の子が答える。

ここには来ない…？

私が訝し気な顔をしているのに気づいたのか、

「…少し歩こうか(笑)」

困ったように笑いながらジミンが言った。