第242話 ページ6
NO side
腕を組み、目を瞑っていたアルジャーノンが、片目を開けて言う。
アル「待て。一応多数派ではあるアリオンの破滅を却下されてはこちらも納得いかない。私としては直ちに炎の力の消滅に持っていきたいのだが?」
ラサ「アリオンを破滅させるとして、アリオン国民はどうするのです。」
アル「私は今回のこの機会を、そういうことを考えるのに使いたかったのだが?」
...
...
静寂が続く。
...
...
「私が動こう。私国がアリオンの破滅派になれば、過半数だろう?」
ラサ「...!!!!!」
ラサゴベアは驚いた表情を隠せず、しばらく硬直した。
「どうだ、ラサゴベア。納得いかぬ部分があれば聞くが。」
そう言われた彼は、肩の力を抜き、いや...と言う。
ラサ「過半数なら申し分ない。clock主要国の総意と言えます。」
アル「では、その方向で。」
アルジャーノンが再確認を促すと、室内にいる国王全員が頷いた。
ラサ「では...最終目標段階を詳しく決めていきましょう。炎が消えるには、最低限どんな条件が必要でしょうか。」
「非公開王女...と、マナがいなくなれば、前国王直系子孫は全員いなくなるわけだ。」
「それに非公開王女が国王になる前に動かなければならない。」
「アリオンをどこかの国に吸収するということですか?」
アル「いや...。非公開王女に関しては国王にならずとも魔力が復活する可能性にある。彼女に魔力が復活したとしたら、元も子もない。」
ラサ「アルジャーノンは先程からまわりくどいですね。したいことをはっきりおっしゃったらどうですか。」
アルジャーノンは、一瞬顔を歪めて言った。
アル「知らぬぞ。この場の空気がどうなっても。」
それを聞いたラサゴベアは表情ひとつ変えずに返した。
ラサ「今日はそういう場です。」
その返事を聞いたアルジャーノンは、少し口角をあげたがすぐに戻し、1度4人の国王を見渡した。
そして、冷たく低い声で言い放った。
アル「私は、少なくとも非公開王女がこの星にいる限り、我らの本当の目的を達することはないと思っている。」
だれもそれを受け入れないわけにはいかない。
残酷であることはわかっているが
これしか手がない。
そこにいる全員が
再び首を縦に振り
合意の意を示した...。
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時雨 - fruitさん» レス、ありがとうございます。完結するのを気長に待っていますので焦らず自分のペースで頑張ってください! (2018年3月18日 12時) (レス) id: cfbfe7e2cd (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 時雨さん» うわぁぁぁぁぁありがとうございます!!!とっても嬉しいです!!!最近はpart1の方を書き直していて...あまり更新できていませんが、必ず完結させるので、どうか応援よろしくお願いします!! (2018年3月18日 7時) (レス) id: 11b9204b96 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 物語構成やキャラクターの設定がとてもしっかりしていて読み易いです!ファンタジーのオリジナルで200話以上いくのは凄いと思います。自信を持ってください!応援してます(`・ω・)ь (2018年3月17日 21時) (レス) id: cfbfe7e2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fruit | 作成日時:2018年2月10日 1時