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第265話 ページ29

リベラside

顔が真っ赤になって

爆発しそうなくらい

心臓は激しく鼓動を打ってて

この心臓の音キリトに聞こえるんじゃないかって

心配になるぐらい

緊張して

硬直して

なにも考えられなくなって

声を出すのにも変な力が入って


リベラ「は...はぁ?...」

平然を装うとしても

到底無理で


私は思わずその場に

しゃがみこんだ。


リベラ「っ....」




キリトのバカぁぁぁーーーーー!!!!!!!

ほんっと私の気持ちも知らずに!!

久々だからって私で遊ぶなっての!!

大体結構シリアスな話してたのになにこの有様!!

ほんとバカ。

ほんっっっっとバカ!!!!


なんて言えるわけもなく、私は黙ったままだった。

キリト「リベラ様?どうされました?」

ふと聞こえてくる声。

何がどうされました?だよ

リベラ「あのねぇ...。これでも私は一応女子なのよ。そういう言葉使って私で遊ばないでくれる?」

残った気力を振り絞ってそう言った。

するとキリトはとぼけたように

キリト「遊んでませんよ?本心です。」

なんて言った。

ダメだ...

私には手に負えない...


以前ならまだしも

好きだと気づいてしまった今対処できるわけがない。

私は適当にあしらうことにした。

リベラ「はいはい。私もキリトに独り占めされて嬉しいですよーだ。」

適当...ではあるけどちょっと本心も混ざっている。

本気だと気づかれないようにバカにしたような言い方をしたつもりだ。

反応は...

キリト「なんですかその心のこもっていない言い方。」

適当作戦成功。

リベラ「そんなことないわ。精一杯心を込めて言ったわよ。」

キリト「嘘極まりないじゃないですか。」

なんか、アリオン城にいたときのようなどうでもいい会話で

私は思わずふっと笑ってしまった。

キリト「今の会話のどこに笑う要素があったんですか。」

冷たくつっこまれてもめげずに返した。

リベラ「なんか...。アリオンにいた頃みたいで面白くなっちゃって。キリトと話してたら無駄に入ってた力が抜けた気がする。」

キリト「そうですか。それは光栄です。」

そう言ったキリトの声は、優しく微笑んでいるような、明るくてあったかい声だった。



ダメだな

やっぱり好き

キリトが大好き


早く帰りたい

みんなが、キリトがいるあのお城へ




会いたくてたまらない。

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時雨 - fruitさん» レス、ありがとうございます。完結するのを気長に待っていますので焦らず自分のペースで頑張ってください! (2018年3月18日 12時) (レス) id: cfbfe7e2cd (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 時雨さん» うわぁぁぁぁぁありがとうございます!!!とっても嬉しいです!!!最近はpart1の方を書き直していて...あまり更新できていませんが、必ず完結させるので、どうか応援よろしくお願いします!! (2018年3月18日 7時) (レス) id: 11b9204b96 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 物語構成やキャラクターの設定がとてもしっかりしていて読み易いです!ファンタジーのオリジナルで200話以上いくのは凄いと思います。自信を持ってください!応援してます(`・ω・)ь (2018年3月17日 21時) (レス) id: cfbfe7e2cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2018年2月10日 1時

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