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第255話 ページ19

リベラside

ふぅ...

やっぱり可決されたか...。


私はイヤホンを外そうと手を耳にかけた。





ーーその時。

「お待ちください。」

と、1人の女の声が聞こえた。


この声の人...さっき賛成していたような...

「以前のファナッカに炎の力を組み込む、という案はどうなったのでしょう。私は地球幽閉案に賛成ですが、それは炎の力を遠ざけただけで根本的な解決になってはいません。clockの目的は世界平和。炎の力が存在しないのであれば、争いが絶えることはないでしょう。絶対的トップが必要です。」


少しざわついていた部屋が一瞬で静まる。

そういえば、私がここに来た表向きの理由は、炎の力を光の力に組み込むこと。



幽閉のことに気を取られて忘れていた...


ラサゴベアが、納得の声を発した。

ラサ「確かに...炎の力が存在しなければ争いは絶えないでしょう...。そのことについて、審議が必要ですね。」


「ありがとうございます。」


その女の一声で、終わりかけた会議が続行された。



ラサ「みなさん...席にお座り下さい。このことについて審議しましょう。個人で考える時間を...5分ほど取りますか。では、5分後会議を再開します。」


ラサゴベアの一声で、再び部屋がざわつく。

ここでいよいよ私の運命が決まる...



会議室の隣室で、公的にはラサゴベアの要求を待っている私は、ぎゅっと服の裾を掴んだ。




...キリト...


まだキリトに何も言っていない。


アリオンを去る時に手渡された携帯もまだ使っていない。


今日魔力の練習をする前に連絡を入れようか...。




おそらく私が幽閉されるまでアリオンには何も仕掛けないとは思うが


私が幽閉された後は何が起こるかわからない...

最悪の事態を考えて、他国の侵入に備えておいて貰わなくてはいけない。

一応リニャーノに言って、今日電話をしよう。







ラサ「さあ、そろそろですか。」


耳の中に、突如はっきりとした声が聞こえてきた。

考え事をしているうちに5分が経ったのだろう。

部屋の中のざわめきは再び消えた。


ラサ「とりあえず皆さんの意見を聞きましょうか。では、あなたからどうぞ。」


ラサゴベアがそう言うと、老いた男の声が私は...と言った。


「やはり炎の力をファナッカに組み込むべきです。正直ファナッカ国の光の力が今のところ最も安定しています。ファナッカが世界のトップとなれば、この星も安定するでしょう。」

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時雨 - fruitさん» レス、ありがとうございます。完結するのを気長に待っていますので焦らず自分のペースで頑張ってください! (2018年3月18日 12時) (レス) id: cfbfe7e2cd (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 時雨さん» うわぁぁぁぁぁありがとうございます!!!とっても嬉しいです!!!最近はpart1の方を書き直していて...あまり更新できていませんが、必ず完結させるので、どうか応援よろしくお願いします!! (2018年3月18日 7時) (レス) id: 11b9204b96 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 物語構成やキャラクターの設定がとてもしっかりしていて読み易いです!ファンタジーのオリジナルで200話以上いくのは凄いと思います。自信を持ってください!応援してます(`・ω・)ь (2018年3月17日 21時) (レス) id: cfbfe7e2cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2018年2月10日 1時

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