第80話 ページ41
リベラside
ルナナ「キリトさん、まだいらっしゃったんですか?」
信じられないような顔をするルナナ。
ルナナ「びっくりですよ。」
キリトは笑って誤魔化した。
キリト「はは。あとは任せたぞ。」
ルナナ「はい。」
そしてキリトはドアの方へ行って、部屋を出て行ってしまった。
ーーやっぱり好きなのかなぁ...
そばにいて、安心できるってことは
ルナナ「リベラ様？やっと起きられたんですね！」
でも、安心するっていうのが好きということなの？
恋なんてしたことがないから・・・
ルナナ「リベラ様？」
ずーっとキリトのことを考えている。
全部リニャーノのせいだ。
リニャーノがあんなこと言うからだ。
今もこうやってドアに釘付けになってしまっている。
ルナナ「リベラ様〜。リベラ様？え？・・・リベラ様？」
リベラ「・・・」
ルナナ「リベラ様！！」
はっ
いつの間にかルナナが目の前で手を降っていた。
私は、気の抜けた声を出した。
リベラ「ルナナ・・・」
ルナナ「もうっ！心配したんですからね！」
リベラ「え？」
ルナナ「リベラ様ったら、三日三晩も寝ていらっしゃるから！」
・・・
え？
三日三晩?
どういうこと？
いきなり硬直する私に、ルナナは目を見開いた。
ルナナ「え・・・リベラ様、覚えていらっしゃらないんですか？」
リベラ「いや、ちゃんと覚えてるわよ。部屋を掃除してたら、ラサゴベアとリニャーノが来て、いろいろ話してたら・・・」
ルナナ「話していたら？」
話していたら、
そこから先が出てこない。
どうして...
ごっそり記憶が抜けている。
リベラ「・・・そこだけわからない。倒れたのは覚えてるわよ。キリトが部屋にいて、制服のまま...」
ルナナ「じゃあ、途中のことは覚えてらっしゃらないんですね？キリトさんがなぜお部屋にいたのか、とか、なぜラサゴベア様たちがいらっしゃったのか、とか。」
リベラ「・・・そうみたい。」
マジか。
何故か肝心なことを忘れてる気がする。
リベラ「リニャーノとの会話は、鮮明に覚えているのに・・・。」
私がそう言うと、ルナナは顔をぱあっとさせて言った。
ルナナ「はぁ！そんなこともあるんですねぇ！さすがです！」
さすが...?
リベラ「どういうこと?」
すると、彼女は人差し指を立てて言った。
ルナナ「置き手紙があったんです！」
リベラ「置き手紙？」
ルナナ「はい!リニャーノ様から!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
