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第65話 ページ25

リベラside


いやだ

いやだ


顔を歪ませる私に構わず、ラサゴベアは続ける。

「あなたは私の気配を、学校という遥か遠くの場所から感じ、なんの疑いもなくこの城に帰ってきましたね。」

「やめて」

「これに加えて周りの反応、今の強力すぎる炎独特の気配。」

「やめてっ」


少し間を空けて、彼ははっきりと言った。

「魔力が復活している条件が、揃いましたね。」

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
No side

次、リベラが学校に来たらはっきりさせよう。
ミオとレナは、そう決めていた。

そして今日、リベラが来た。

ということはつまり
ついに互いの正体を明かすことになる。

二人は人気のない場所を探し、ある公園にたどり着いた。

「遂に、だな。」

「貴方どうするの?学校。転校するの?」

「転校?なんでだ?俺はごく普通の生徒だぞ。」

ミオはあざ笑うかのように言った。

「...今は、普通の生徒ね。」

「これからも。」

そう言うミオに、レナは呆れた顔をする。

「ったく・・・。さっさと言えば良かったのよ。どうせバレてるんだから。」

ミオは、ふっと笑って言った。

「それはお互い様だろ?」

「それもそうね。」

彼女はそう言ってから真剣な顔になる。

「...貴方の見解から聞きましょうか。私を何者だと思ってるの。」

すると、ミオはしっかりレナを捉えて言った。

「コムチナ国は、知ってるか?」

レナの顔が、少し動く。
そして微笑を浮かべて答えた。

「・・・通常の人なら、知らないわね。」

その言葉を聞いて満足したミオは続けた。

「そう。知名度が低く、そこまで発展もしていない国。だから炎の力を狙ってアリオンに手を出す計画を立てた。...そしてそれを実行したのはコムチナ国王女。」






ミオは目の前の人物を指差して言った。

「レナ、お前だ。」


彼女は、静かに微笑した。
そして何も言わずに突然勢いよく立ち上がると
右手の拳を、ギュッと握った。

そしてゆっくりとその拳を開くと、
手のひらには



炎が浮かんでいた。


そしてもう一度手を握り、再び手を開くと



ピーーーン

という音と共に、レナを一気に煙が包んだ。

少しの間空間を包んだ煙も、徐々に晴れていき




そこには


ドレスを着た

いつもとは違うショートヘアのレナがいた。

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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです!!!!書き方教えて頂きたいくらいです!! (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます!とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2016年8月11日 0時

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