第61話 ページ21
リベラside
「私はいつでもリベラ様が1番ですよ。」
低く、静かな声で、耳元で囁かれた。
「っっっっっっつ！！」
「キスして欲しくなりました？」
「なってない！！」
もう真っ赤。
執事としての1番っていう意味なのはわかってるけど
もうだってそんなこと言われて
動揺しない人なんていない。
「失礼しました。朝食がそろそろできると思うので、広間に来てくださいね。...ああ、消毒して欲しかったらいつでも私のところに来てくださいね。」
「なっ...!」
キリトは、はははと笑いながらゆっくりと部屋を出て行った。
まったく・・・
彼は私の気持ちを知っててやっているのだろうか？
体も心ももたない・・・
「うわぁあああああああ！！！！！！」
ひとしきり叫んでから、私は広間に向かった。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
キリトside
だいぶチャレンジした。
かなり距離も近くいった。
・・・ドレスの話あたりから感じていたが、この流れで隠すことなら、キスかハグかと。
まあ十中八九キスだろうと思っていた。
案の定だったが、
それにしてもリベラ様のファーストを奪うとは、妬けるところがある。
なぜ知ったばかりの人とできて、十何年も仕えている私とできないのか。
そりゃあ恋愛関係にないからだが
それはラサゴベアだって一緒である。
私はラサゴベアになぜか勝ちたくなって、
勝つには、リベラ様自身から望まれるしかなくて、
いつもは口にしないことを言ってみたが
あまりリベラ様に影響はなさそうだ。
私としたことが、こんなにリベラ様に振り回されるなんて、幼い頃には思いもしなかった。
ただ、美人なお人だと思っていただけ。
きっとイケメンなどこかの王子様と結婚するのだと思っていた。
ただ、国王と女王がお亡くなりになって、その状況は変わった。
もしかしたら、女王になりたくないリベラ様は、一生結婚なんてしないかもしれない。
・・・
さっきの反応をみると、おそらくリベラ様には好きな人がいる。
正直ショックだった。
私は最初、一般学校に行くのも反対していたのだが
その理由は、あまり多くの人に見られたくなかったから。
私は、リベラ様に何を望んでいるのだ？
私だけの、リベラ様がいいというのか?
リベラ様を、私だけのものにしたいのか...?
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
