第54話 ページ14
リベラside
着替えるのにそう時間はかからない。
着替え終わって、廊下に出て、広間へと歩く。
「...」
ファナッカへ行くか決めなければいけない。
私はファナッカに行っても大丈夫なのか？
ファナッカに行けば、本当に話し合いで片付けてくれるのか？
ミオに化けたやつだ。そう易々と信用できない。
どうしよう
これもいつか、みんなに話さないと・・・
フゥ...
まったく厄介ごともいい加減にしてくれなきゃ。
広間の前まで来て、ドアの手をかけた。
ガチャ
ゆっくりとドアを開けて足を踏み入れる。
そして
中を見て驚いた。
「え？」
そこには、広間の長いテーブルに座った召使いたち。
「おはようございます！」
彼らは口を揃えて笑顔で挨拶した。
「え？おはよ・・・う。え？」
「昨日はお疲れだったようなので聞きませんでした。」
キリトが落ち着いた声でそういう。
「でも今日は学校に行かないということでしたので、このような場を作らせていただきました。」
ルナナが続ける。
「さあ、ここにお座りください。」
ラフがそう言って椅子を引く。
「え?」
次々に言葉を発せられ、理解が進まないまま私は誕生日席のような端っこに座らされた。
すぐ目の前にキリトとマナがいる。
・・・昨日のことか。
こんなにずらっと並ばなくてもいいのに
話すのはキリトとマナだけで良くないか？
キリトは悩む私にお構い無しで口を開く。
「早速質問に入っていいですか？」
「はぁ、どうぞ。」
もう諦めることにした。
どうも今は私の方が立場が下のようだ。
「昨日は誰がいらっしゃっていたのですか？」
「リニャーノよ。」
私は思いっきり嘘をつく。
キリトの目が鋭くなった。
「違いますよね。」
私は動揺を隠した。
「何言ってんのリニャーノだったわよ。」
キリトは怯まない。
「いいえ。昨日感じた気配はリニャーノ様とは大違いでした。」
私はサラッとそう言ったキリトに聞いた。
「・・・いつその力を身につけたの」
「長年の勘です。」
きっぱりと言い張ったキリトに、おぉーと賞賛の声と拍手がかかる。
「ったく...ええそうよ。リニャーノじゃなかったわよ。」
私がそう言うと、マナが目を輝かせて聞いた。
「誰だったのですか?」
「聞きたい・・・？」
「え?...」
私が声のトーンを落としてホラー風にいうと、マナは戸惑った。
・・・かわいい
「リベラ様。」
マナで遊ぶ私をキリトが制した。
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
