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第43話 ページ2

リベラside


周りはただ騒がしく話しているクラスメイトだけ。
とくに怪しいことはない。

でも...

なんなの
この恐怖を誘うような強い気配は



「おい...聞いてるのか?」


どうも気になる
なんなの?この危険な雰囲気、この危険な気配


「リベラーー?」





!!!!!!!

わかった

お城だ

その方向から気配がしてる...


キリトたちが危ない





帰らなきゃ

ガタッ



私はバックを取り、勢いよく立ち上がり、教室を出ようとした。

突然立ちあがった私に友人二人が驚く。


「おいリベラ!」

「リベラ?

「帰る!先生には適当に言っといて!」

「はぁ!?」
私は二人の間をすり抜けてドアへ向かおうとした。

しかし

ガシッ

私は無理やりミオに腕を掴まれた。

「なによ離して...」

「なんだよ突然!遅刻やら早退ばっか!!何も言わねぇで」

え...

ミオが悔しそうな顔で私に強く言ってくる。

「俺達には何も教えないで...何も言わないで...」


何も返せない。
言葉が思いつかない。

「そんなに信用できないかよ、何で教えてくれないんだ。何がダメなんだ?何でも言えるんじゃないのかよ...」


そこまで言い終わってミオは、ゆっくりと私の腕を掴む力を緩めた。


「お前は...何を隠してんだよ。」

「っ...」


私はこの国の王女。
女王候補第1位で
非公開で
前国王と前女王を殺した最低なやつで

けどそんな重要な情報は
大切な友達にも隠して

女王になりたくないがために学校に行って
人のことは考えずにただ過ごしてきて


ミオやレナの気持ちなんて、考えたこともなかった。


「ミオ...」

ミオは悲しげな顔をしている。

私はこんなにも、この2人を傷つけていたんだ。





そっか。
言うしかない。

大切な2人を傷つけてまで、隠す理由はない。

「私...は、」

怖いけれど

「私っ...」

この2人には

「ホントはっ」
「待って。」

私が覚悟を決めて言おうとした瞬間
レナが突然言葉を遮った。

「おい」

ミオが少し怒ったような顔をした。
レナはお構い無しに続ける。

「急いでるんでしょ?早く帰りなさい」

私は困惑した。

「ほらはやく!はやく行きなさいって」

「待て」

今度はミオがレナを制す。

「今せっかくリベラが勇気を出してくれたのに無駄にすんのかよ。」

そう言うと、レナの目がいきなり鋭くなった。

「は?勇気?こんなの、秘密の扉をこじ開けただけじゃない。脅迫よ。」

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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです!!!!書き方教えて頂きたいくらいです!! (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます!とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2016年8月11日 0時

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