どうせ今だけ【月島蛍】 (ページ38)

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ぼーっと授業を聞いていたらいつも間にか昼休みだ。

ご飯を爆速で食べて3年生の階へ行く。3年4組を覗くとお昼ご飯を食べているバレー部の3年生方が。

あの3人が揃うとなんというか、威圧感があるなあとぼんやりと考えていたら澤村先輩が私に気付いた。

澤村「おお、Aじゃないか」

入ってきていいぞ、と声をかけられるがこんな3年生の教室に入るなんて恐れ多すぎる。だけどここから大声で話せる内容じゃないしな。

東峰「あ、昨日大丈夫だった？頭」

ここでもまた周りの先輩方が笑うのを我慢している。一部の人たちは東峰先輩のことを"1年生相手なのにも関わらず会い際に悪口言うのまじか""見た目でよく怖がられるのにそんなこと言って大丈夫なのか"と訝しげに見つめている。

菅原「おまっ笑その言い方は失礼だろ！」

東峰「え、あ、いや！そういう意味じゃなくてね！？」

「お陰様で大丈夫です！」

澤村「お陰様でっ笑」

菅原「んで？どうした？」

「あ、聞きたいことがあって。好きってどういう感情なのかなって思って」

最後の単語を言い終わった途端、どん！と菅原先輩は机にパックを置いた。