どうせ今だけ【月島蛍】 (ページ23)

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月島side

音駒との練習試合が終わったあと、感覚を忘れないようになのか知らないけど烏養コーチが反省会をし始めた。

正直僕はそんな事どうでも良かったし、早く家に帰って寝たかった。

烏養コーチの話を右から左に流してなんとなく聞いている雰囲気を醸し出していると、右にいるAの頭がかくかくしていることに気付いた。

人が話してる時ぐらい起きようとする努力をしなよ。

そんなことを頭で考えていたら、右腕にAの頭が乗った。
重いのが嫌で腕を何回か動かしてみるけど反応はない。
めんどくさいし、話が終わったらどけばいいか。

烏養コーチの話は長すぎず短すぎずで終わり、疲れているだろうからと言って座ったまま挨拶をした。

そのまま立ち上がろうとしたら、

山口「ツッキー、Aが寝てるのに立つの？」

西谷「可哀想だぞ、月島！漢たるもの女子には優しくするべきだ！！」

田中「そうだぞ、月島。こんなこと滅多にないんだからな。羨ましいぜ全く！！！」

月島「じゃあ変わってください」

変わってください、？
変わるってことはAの頭が田中さんの腕に当たるということで……