どうせ今だけ【月島蛍】 (ページ21)

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そして無事に終わったゴールデンウィーク。
音駒には全体的に負けてしまったけど、お互いいい成長の源になったと思う。

音駒のバレー部たちがバスに乗っていく。
どこで仲良くなったのか田中先輩とイカついモヒカンの人が涙を流しながら抱きついている。

音駒高校との練習試合が終わり、烏野高校はそのまま反省会となった。

みんな疲れているが、そんなのはお構い無しといった様子で烏養さんは淡々と喋っていく。

専門用語ばっかりでほとんど何を言っているのか分からなくてみんなよりも特に動いていないというのにうとうとしてきて意識を手放してしまった。

菅原「……A、A？」

「……あ、？」

田中「やーっと起きたか！」

「え、あすいません」

月島「……重いんだけど」

いつの間にか眠っていた私は、隣で体育館座りをしていた月島に寄りかかって寝ていたみたいだ。

菅原「Aは月島の近くが安心するんだなあ」

「え、は！？違いますけど！！！」

田中「お前必死すぎるんだよ笑」

「ちょあらぬ誤解を生むので止めてください！私がいつこんな意地悪な奴を好きだって言いました！？」

私が必死に弁解している様子を月島は嘲笑っていた。

お前も誤解されたくないなら一緒に弁解しろよ、と思ったがそんなこと言ってしまったら睨まれること間違いなしなので飲み込んだ。