どうせ今だけ【月島蛍】 (ページ17)

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月島「行くよ」

月島の後ろをついて行くと月島はなんとなしに布団に潜る。でも私はなんかダメな気がして立ち止まる。

月島「なにそこで突っ立ってんの」

「……ほんとにいいのかな」

月島「はあ？今更言う？いいから入んなって」

月島に無理矢理腕を引っ張られて私は体勢を崩した。

「いでっ」

意外にも優しく布団を掛けてくれた月島に驚きながらも布団に潜り込む。

でもなんか、同じ布団で寝るってすっごい距離近いなぁ…
こんなん好きな人だったら心臓張り裂ける。てか、月島ほんとに何もしてこない…
私の事やっぱり女の子として見てなかったんだ、悲しい。

月島「今失礼なこと思ったでしょ」

「！？いや、なななにも？」

みんなを起こさないようにこそこそ話しているのもなんだかむず痒い。

すると、月島は体勢を変えてこっちを向くのが分かる。
私は何も考えないように目を閉じて早々に寝ようとするが、意外にも意識してしまい夢の中に入ることができない。

月島「手、出してあげよっか」

確実にこっちを向いている。月島の声が、息が私の耳にかかっている。ぞわぞわしてならない。

「ｽｲﾏｾﾝ」