十一話 恋する幽霊乙女 ページ14
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「こんにちは」
毎度おなじみ師範の家にうるさい輩が集まり、屋敷でドタバタと騒いでおにごっこしてる様子を余所に私は玄関先へ向かった
「そんな驚かなくても大丈夫ですよ。私、視える体質ですから」
黒く揺らめく影はぼんやりと形作られている
「音柱様についてまわるストーカーさん、あなた、何人喰らいましたか？」
影から伸びる黒影を私は薄く纏った霊力で弾く
こんなおざなりな攻撃なんて私に効くはずもない
「A」
ふと呼び止められて後ろを向くと師範が少し真面目さを帯びた顔をしていた
「……」
「なあー俺に憑いてた幽霊ってどんな奴？」
「……あれか。少し厄介だから追い出した。今から祓ってやるよ。」
「ほらあそこの木の影だ。」
「なんだありゃあ？」
「地味に見にくいな……黒い…影か？」
「近付かないほうがいいですよ」
「止まれ」
師範の言葉で音柱様も風柱様もも歩みを止める。黒い影まであと5m程ある。
「なんで宇髄に取り憑いてた？」
「…………………」
そして三人でもう一歩近ずけば黒い影が手らしきものをゆらゆらと揺らし始める。
「……こっちに来いってことか？」
「行くなよ宇髄。取り込まれるぞ。」
「相当宇髄が欲しいようだな……これ見ろ。」
「あ？……なんだこれ？」
「これ……何かを引き摺った跡か？」
言葉通り地面には何かを引き摺った跡がある。
師範が何か呪文を口にしてバッと影の足元に手を向ける。
すると黒い影を紫色の何かが縛る。
「よし、これでもう逃げらんねぇぞ。」
「あ…ァァァあ…ァァァァァあああ”あ”！！！」
すると途端に唸り声のような悲鳴をあげ始める黒い影
「安心しろ。ちゃんと祓ってやるよ。」
「あは、久しぶりにこんな人見かけちゃいましたあ」
私は笑った。師範は頼もしく笑った
私達は強い。
・
続く
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KAGRA(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年4月23日 1時) (
レス) @page11 id: 254265f49a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀恋歌(プロフ) - すごく面白いです！更新はもうなさらないのでしょうか？ (2021年5月23日 23時) (レス) id: 7cd883aad7 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2020年8月8日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - え、面白すぎて家族の前でにやけてしまった！コレからも無理せず頑張ってください！応援してます！ (2020年7月20日 21時) (レス) id: d57c63684a (このIDを非表示/違反報告)
セラヲタなごちん - いやぁ…良いですね…！もう、こういうヤツだーーーい好きです！面白いの極みですね！頑張ってください！ (2020年7月5日 11時) (レス) id: bd53d4e57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶々 x他1人 | 作成日時：2020年6月20日 15時
