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重岡くんと一緒に登下校するようになってから数日
私が予想してた通り嫌がらせが始まった
靴がなくなってたり下駄箱に嫌がらせの手紙が入っていたり
貴:はぁ...
今日はたまたま重岡くんと登校した日じゃなかったからよかったけど重岡くんがいる日は本当にバレないかヒヤヒヤする
流:あれ、Aちゃんやん
貴:あ、藤井くん
藤井くんに急に後ろから話しかけられてとっさにカバンに隠す
流:おはよ
貴:うん、おはよ
流:あ、今日さ、現代文の教科書持ってる?
貴:え、あ、あるけど
流:今日1限やのに忘れちゃってん。貸してくれへん?
貴:いいよ。私のクラス5限に授業あるからそれまでに返してね?
そう言って藤井くんに教科書を渡す
流:ありがと
貴:うん、じゃあ
流:あ、Aちゃん!!
貴:ん?
藤井くんに呼び止められて振り返ると
流:俺、頼りないかもしれへんけど少しでも力になりたい
貴:え?
流:やから困ったことあったらなんでも俺に言って
貴:え、あ、うん
もしかして藤井くんは私が手紙を見ていたことわかってたのかな
藤井くんって意外と周りの人のこと見てるんだな
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作者名:あみフラペチーノ | 作成日時:2019年5月26日 20時