見た目と中身 (ページ15)

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#15 ページ15

重岡side

Aを一人で家に帰らせたものの不安が募っていくばかり

それは小瀧も同じようで部活の休憩の度にスマホを見てはため息をつく

望：ほんまに大丈夫やったんかな...

大：俺も無責任なこと言っちゃったんやないかって今更後悔してるわ

望：しげ、きっと覚悟しておいたほうがええと思う

大：覚悟？

望：Aちゃんをしっかり守るって覚悟

小瀧が言い終わった後にちょうどAから電話が来た

大『もしもし、大丈夫やった？』

貴『大ちゃん...』

大『A？』

貴『ごめん...家に入れない...』

A、泣いてる？

小瀧のほうを見れば不安そうに俺のことを見ている

大『今、どこにおる？』

貴『虹公園にいる...』

大『今から小瀧と行くから、ちゃんと動かずに待ってて？』

貴『早く、来てほしい...』

大『うん、全力でそっちに向かうから』

望：しげ、代わって

大：え、あ、おう

どうやら話の内容的に帰ることを察した小瀧はささっと帰る準備を終わらせていたらしい

望：A？うん、俺。望。うん、繋いでおくから、うん。

小瀧は目で俺に早く準備しろと合図してAと電話で話し続けていた

そんな小瀧を見てこいつには覚悟がある、そう思った