おさななじみといいなずけ

#23 ページ23

大:ってことは18で結婚させるっていうのも藤井様のお父様ではなくご主人様の提案ですね




貴:え、あ…そうなるか




確かに前は流星のお父さんが言ってたって言ってたけど




今日のバーベキューのときに話した感じやと私のお父さんの嘘ってことになる




大:それだけ藤井家と結婚させたい理由が何かあるのかもしれないですね




貴:でももしお兄ちゃんが沙羅さんと結婚したら会社の経営がピンチになっててもどうにかなるんじゃ…




大:ご主人様は恐れているのかもしれませんね




貴:何に？




大:今まで築いてきた関係を壊してしまうのが




貴:私が他の人と結婚したら流星の家との関係が悪くなるって思ってるってこと？




大:それ以外に考えられる可能性はないかと思われます




貴:やっぱり私はお父さんの道具ってこと…




大:ですが、話を聞いている限り藤井家はとても心が寛容な方のようですしもし許婚が解消になっても平気ではないかと




貴:じゃあお父さん次第ってこと？




大:そうなりますね




お父さんは私が生まれてきた時からずっと私を道具のようにしか思ってなかった




小さい頃から流星くんと結婚するんやで




流星くん以外の子は好きになったらあかんで




いいお嫁さんになるために特訓しなきゃあかんで



ずっとそう言われてきた




当たり前だと思っていた言葉たちも




今の私にとっては重りでしかない

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