#15 ページ15
貴:大毅くん…
大:Aここにおったんや！調子悪いん？
貴:ちゃうねん…
大:…そっち女子誰もおらん？
貴:おらんと思う…
私の声で何か感じ取ったのか女子トイレに入ってくる音がする
大:うわっなんやねんこれ！びしょびしょやし…もしかしてAここにおる？
コンコンと私のいる個室のドアを叩く
貴:おる…
大:っ！今開けるから！！
ガタガタと音が鳴り終わるとドアが開いて目の前に大毅くんがいた
貴:ありがと…
びしょ濡れの私に驚いたのかびっくりした顔をしてる大毅くん
すると何を思ったのか大毅くんにぎゅっと抱きしめられる
大:もう大丈夫やから
貴:っ…大毅くん…
大毅くんの匂いに包まれて安心すると涙がどんどん溢れ出す
少しすると神ちゃんと流星くんにも連絡したのか授業中なのに来てくれて
神ちゃんのジャージを借りて保健室に入った
たまたま保健室には先生がおらんかったから私がベッドに座ってその横に大毅くん
神ちゃんと流星くんは椅子に座って私が落ち着くのを待ってくれた
貴:3人ともありがと…
智:そんなんええねん。なにがあってん
流:話せる？
大:ゆっくりでええから話してほしい
大毅くんの真っ直ぐな目を見たら話さずにはいられなかった
貴:急に…女の子達に呼び出されて…トイレに連れて行かれたと思ったら…個室に閉じ込められてて…気づいたら…水…かけられてて…
また涙が溢れだすと背中を大毅くんがさすってくれた
それだけで大毅くんに大切にされてる気がして
こんな時でも大毅くんへの気持ちが積もった
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作者名：あみフラペチーノ
| 作成日時：2018年4月11日 8時
