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蛍のため ページ5

貴女said



それから



イジメはヒートアップして



放課後



三神そんに呼び出されては




三神「ねぇ、なんで別れないの?



つりあってないっていってるでしょ?」




って言っては




蹴ったり殴ったり




私の体にはあざが増えるばかりだった





先生たちは




気づいているのだろうけど何も言ってこない




教師ってそんなもんだ




結局自分が可愛いだけで




見て見ぬ振りをする




でも




蛍のためにって思ったら



頑張れた




ここで分かれたら私の負けだ




何より蛍のことが好きだから




別れたくない


―――――――――――――――――――――――――――

ある日



蛍が放課後




私を引き止めた





イジメのことについてなのは分かってたけど





なぜか




最悪のパターンをイメージしてしまう





……別れ話




そうでなければいい




月島「あのさぁA」

少し怒り気味で




でも冷静を保ってる雰囲気だ




月島「イジメられてんるでしょ?三神に」




やっぱり




ばれるよね




貴女「……大丈夫だよ?」




月島「……何が大丈夫なわけ」




貴女「え?」



蛍が早口で小さく言った



月島「何が大丈夫なのさ!



そんなにたくさん痣作って!



上靴だって履いてるの見ないし!



ときどき水でびしょびしょになってるし!




何が大丈夫なの!?


なんでそんな平気な顔するの!?」



貴女「……蛍に、言ったら、迷惑かかるから」



すると蛍は



びっくりしたような




さらに怒ったような顔をして



月島「迷惑?僕が?



彼女が痣たくさんあるのにヘラヘラして



平然装ってる方が


嫌だよ!



勝手に決めつけないで!」



貴女「!!」



月島「……ねぇ、僕ってそんなに頼りない?」



貴女「……ちがっ!」



ガラガラ!



蛍は、最後




すごく悲しい笑顔でそう言って




教室を出ていった








ごめんね、蛍




そんなつもりは無かったの……

自殺未遂→←イジメの始まり



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作者名:紅葉 | 作成日時:2017年1月22日 9時

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