2人のリハビリ ページ15
貴方side
あれから、点滴でしか補給できていなかった栄養をなんとか食事に戻すことができて
登校する許可がおり、無事退院
明日から学校だけど
どんな顔して行けばいい?
、、、迷惑もかけたし心配もかけただろう
とにかく謝らなければ
謝って済むようなことじゃないのくらい分かってたけど
看「お大事になさってください」
聞くのは当分後であろう看護師さんの声には反応もせず、ドアの向こうに見える長身の彼の場所へと急いだ
月「退院おめでとう…A」
貴「…っありがとう、あと、ずっと見ててくれてたんでしょ?
それも、ありがとう」
そんな会話にも一つ一つ噛み締めるように、嬉しそうに、蛍は相槌を打ちながら聞いてくれた
貴「…みんなに、謝らなきゃだよね」
嫌とか、出来ないとか、そんなことは1ミリも浮かばず
ただ、
みんなが心配してくれたって事実が、どうしようもなく申し訳なく…
そんなことになるまでのことをした自分が惨めになっていくのが怖かった…
ギュッ…
貴「…!?」
そんな私にわかっているという顔で手を取って
月「大丈夫。今度はちゃんと
僕も一緒だから」
今までで1番優しい笑顔を向けてくれた蛍が
なによりも、
私の心の
支えになった
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作者名:紅葉 | 作成日時:2017年1月22日 9時