検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:5,127 hit

説教と慰め ページ11

菅原side




知らされた事実は



決して俺にとっていい知らせではなかった





ずっと絶望的な表情の月島





あいつがイジメにあっているのは何となく噂が回ってきた







でも






菅「なんで、月島が謝るんだ?」





お前のせいじゃない…






月「だって…僕のっ!僕のせいで…っ!」





違うだろ






月「僕がっ…あんなこと、自 殺なんてしなければっ…


Aのこと、もっとちゃんと見てあげてれば…





Aのこと…好きにならなければ」






パァンッ!!!!






そこまで月島が言い終わると





俺は月島の頬を叩いた







こいつが喋る度



ふつふつと怒りが湧いてくる







今にも沸騰しそうな感情に水を入れながら


1つずつ



赤子に聞かせるように言い聞かせた









菅「よくもそんなことが言えるな…




Aの気持ちを独り占めしといて






Aのこと独り占めしといて…







好きにならなければ?





じゃあ俺はどうなるんだよ







ずっと好きで好きで好きで、それでもあいつの想いの強さに負けて







お前に負けて







引いた俺はどうなるんだ!?







そんなに俺を惨めにして









お前と両想いのあいつは…Aは…






もっと惨めだぞ…




だから、好きにならなければなんて言うな




あいつを好きになったからにはあいつに捨てられるまで尽くせ!!!!




今回のことは誰のせいでもない






仕方なかったんだ






お前があいつの立場だったとしてもAと同じことしてただろ?







一緒なんだよ







だから、事故のことをじぶんのせいだとせめるな




その時間はあいつのために使え!






まだAは死んでないんだ







なら、今思ってることは俺らなんかに出すな






全部、あいつが目覚めて、一番に言ってやれ…







そしたら、あいつの目の前でお前をぶん殴ってやるべ!」






言いたいことは言った…






いや、違う





ほんとに心の底の




俺の醜い部分だけを包み隠して







でも月島は目を見開いたま素直に聞き





迷いを払った様子で頷いた






菅「分かったら行ってこい」





その言葉と共に背中を押して見送った






最後にアイツ「ありがとうございます」

なんて言いやがった…





やめろよ






本当は俺







「そんなこと言うなら、俺にくれよ」




そう心から思ってしまったんだからな…

心拍数→←菅原さん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.4/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:月島蛍 , ハイキュー , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅葉 | 作成日時:2017年1月22日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。