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それから数年が過ぎた。
私は宿様のお陰で着々と力を着け、特急呪霊を一人で潰すことも出来るようになった。
─────呪霊。人ならざる者。
人間の負の感情がもとであり、普通の者は目視できることもない。
それを呪力を使い払うのが呪術師。
呪力は脳と深く関わりがあり、呪力は体に着くもので簡単に他人に付与できるものではない。
呪霊と呪術師は階級に振り分けられ、どうやら私は一級呪術師か特級呪術師の力をもつそうな。
……どのくらい強いのかはわからないけど。
それが書物と宿様の教えてくれた呪術についてだった。
そして私の術式は
指導霊や補助霊を媒介として背後霊に接触し、その力をかりて身体的能力をあげる
というものだった。
宿「背後霊、というのは知っているだろう?」
「背後にいる霊ですよね。先祖がつくとかいう」
宿「まぁ、先祖がそのままつくのはごく稀なことだがな。単純にいえばAの術式は″背後霊に力を借りて攻撃″といったところか」
「……祓うべきものに助けを借りるというのは釈然としません」
宿「雑に言い切ってしまえばそうなるが、厳密には違うぞ?呪霊は人の負の感情からできるもので忌み恐れるものだが、背後霊などは神仏などの崇める対象に近いからな」
宿様はまぁ同じ霊というくくりでは仲間だがな!と言うとケヒッと笑った。
宿「背後霊は自身の後ろにいると思われているが実は違う。霊格が高くこの世に存在することは出来ない。かわりに現世とは離れた霊界という場所にある」
宿「だが、そこにいると憑いている人間を守ったりすることが出来ない。だから、背後霊は人間に干渉するために補助霊や指導霊を媒介とする。」
宿様は天を仰ぐかのように手を広げ、続けた。
宿「補助霊や指導霊は現世に星の数ほどいる。背後霊はそれを使って人間の能力を向上させたりしている。Aは、術式によってその逆のことができる。」
「逆のこと……つまり本来は背後霊から自身に送られる信号を私自身から背後霊に送ることができる?」
宿「そうだ。式神のように調伏の儀をする必要もない……がなんでもかんでも出来るというわけではないようだな」
「今のところ呪力を流し込めそうだと感じるのは目に両手足、全身の筋肉と、あと」
宿「あと?」
「試したことはないんですが……脳に」
宿「目は千里眼、両手足と全身の筋肉は身体能力の向上、脳は情報処理能力の限界引き上げ……といったところか」
ふぅむ、と声をもらした。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 更新再開楽しみにしています! (2021年1月23日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
緋暮(プロフ) - うたプリ大好き?さん» こんにちは!実は最近塾が忙しくてサボっておりました……すみません……3週間後に学期末テストが入っております……移動時間を駆使して更新頑張りますのであたたかい目で見ていただけると嬉しいです……(この土日はフリーなので更新しますよ!) (2021年1月23日 16時) (レス) id: 593f716ee5 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年1月22日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
緋暮(プロフ) - ukaさん» うわあああ〜!!!!ありがとうございます!!!!これからもっと甘甘にしていきますので楽しみにしててください〜!!!! (2020年12月22日 19時) (レス) id: 593f716ee5 (このIDを非表示/違反報告)
uka(プロフ) - 両面宿儺カッコよすぎデス!もっとイチャイチャみたあ!!応援してます!! (2020年12月22日 0時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋暮 | 作成日時:2020年12月20日 10時