呪いの王と人間さん。

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宿儺side


虎「……うわぁぉぅ……」



宿「聞こえているぞ」




小僧はあからさまに顔を歪めた。


虎「もしもし、警察ですか」


宿「繋がるわけ無いだろう、あとこのくだりは何回目だ」


最初のほうは小僧の手を切って阻止していたがもうそれすらも面倒くさい。



虎「いや別に二人が仲が良いのが分かってない安心するけどさぁ……喧嘩とかしないの？夫婦喧嘩とか」


宿「そんなことわるわけがない」
「あるわけないです」


虎「即答かよ」



Aと喧嘩はしたことがない。

そもそも喧嘩の要因を作ったことすらない。




お互いがお互いを分かりあっているがゆえなのだろうか。




虎「仲が良いようで良かったよ。あと今日、また家入さんに診てもらったけど、やっぱ何も無いってさ。」



宿「強いて言うなら寝不足気味といった所か」

「そうなんですか？」



虎「誰も言ってないんだけど？！」


小僧は気に食わんと言った感じで


虎「おじゃま虫は帰りますよーだ。」


とわざとらしく足音を立てて帰っていった。





宿「しばらく来るなよ」

「また来てくださいね」

虎「何この対応の差？！」

そう叫びながら。

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あずきいろ

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